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アメリカ精神医学会(APA)が発行する精神疾患の診断・統計マニュアル第4版
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorder - IV
最新の改訂版は、DSM-IV-TR
◆6. 気分障害
◆気分エピソード
大うつ病エピソード
躁病エピソード
混合性エピソード
軽躁病エピソード
◆うつ病性障害
[296.2x] 大うつ病性障害、単一エピソード
[296.3x] 大うつ病性障害、反復性
記録手順
[300.4] 気分変調性障害
[311] 特定不能のうつ病性障害
◆双極性障害
双極I型障害
[296.0x]双極I型障害、単一躁病エピソード
[296.40]双極I型障害、最も新しいエピソードが軽躁病
[296.4x]双極I型障害、最も新しいエピソードが躁病
[296.6x]双極I型障害、最も新しいエピソードが混合性
[296.5x]双極I型障害、最も新しいエピソードがうつ病
[296.7]双極I型障害、最も新しいエピソードが特定不能
記録手順
[296.89]双極II型障害(軽躁病エピソードを伴う反復性大うつ病エピソード)
[301.13]気分循環性障害
双極性障害 Bipolar Disorders
◆双極I型障害
双極I型障害には別々の6組の基準がある:すなわち、単一躁病エピソード、最も新しいエピソードが軽躁病、最も新しいエピソードが躁病、最も新しいエピソードが混合性、最も新しいエピソードがうつ病、および最も新しいエピソードが特定不能、である。双極I型障害、単一躁病エピソードは、躁病の初回のエピソードだけを持っている患者を記述するのに用いられる。残りの基準は、反復性の気分エピソードを持つ患者の現在の(または最も新しい)エピソードの性質を特定するのに用いられる。
◆[296.0x]双極I型障害、単一躁病エピソード
Bipolar I Disorder, Single Manic Episode
A.1回のみの躁病エピソードが存在し以前に大うつ病エピソードが存在しないこと。
*注:反復とは、抑うつからの極性の変化か、または少なくとも2か月間、躁病の症状がない間欠期として定義される。
B.躁病エピソードは分裂感情障害ではうまく説明されないし、精神分裂病、分裂病様障害、妄想性障害または特定不能の精神病性障害に重畳したものではない。
▲該当すれば特定せよ:
混合性:混合性エピソードの基準を満たす場合
▲特定せよ(現在の、または最も新しいエピソードに関して):
重症度/精神病性/寛解の特定用語
緊張病性の特徴を伴うもの
産後の発症
◆[296.40]双極I型障害、最も新しいエピソードが軽躁病
Bipolar I Disorder, Most Recent Episode Hypomanic
A. 現在(または最も最近は)軽躁病エピソードにある。
B.以前に少なくとも1回、躁病エピソードまたは混合性エピソードが存在した。
C.気分の症状が、臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
D.基準AとBの気分のエピソードは、分裂感情障害ではうまく説明されないし、精神分裂病、分裂病様障害、妄想性障害または特定不能の精神病性障害に重畳していない。
▲特定せよ:
縦断的経過の特定用語(エピソードの間欠期に回復を伴うものと伴わないもの)
季節型(大うつ病エピソードの病型のみに適用される)
急速交代型
◆[296.4x]双極I型障害、最も新しいエピソードが躁病
Bipolar I Disorder, Most Recent Episode Manic
A. 現在(または最も最近は)躁病エピソードにある。
B.以前に少なくとも1回、大うつ病エピソード、躁病エピソードまたは混合性エピソードが存在した。
C.基準AとBの気分のエピソードは、分裂感情障害ではうまく説明されないし、精神分裂病、分裂病様障害、妄想性障害または特定不能の精神病性障害に重畳していない。
▲特定せよ(現在の、または最も新しいエピソードについて):
重症度/精神病性/寛解の特定用語
緊張病性の特徴を伴うもの
産後の発症
▲特定せよ:
縦断的経過の特定用語(エピソードの間欠期に回復を伴うものと伴わないもの)
季節型(大うつ病エピソードの病型のみに適用される)
急速交代型
◆[296.6x]双極I型障害、最も新しいエピソードが混合性
Bipolar I Disorder, Most Recent Episode Mixed
A. 現在(または最も最近は)混合性エピソードにある。
B.以前に少なくとも1回、大うつ病エピソード、躁病エピソードまたは混合性エピソードが存在した。
C.基準AとBの気分のエピソードが分裂感情障害ではうまく説明されないし、精神分裂病、分裂病様障害、妄想性障害または特定不能の精神病性障害に重畳していない。
▲特定せよ(現在の、または最も新しいエピソードについて):
重症度/精神病性/寛解の特定用語
緊張病性の特徴を伴うもの
産後の発症
▲特定せよ:
縦断的経過の特定用語(エピソードの間欠期に回復を伴うものと伴わないもの)
季節型(大うつ病エピソードの病型のみに適用される)
急速交代型
◆[296.5x]双極I型障害、最も新しいエピソードがうつ病
Bipolar I Disorder, Most Recent Episode Depressed
A.現在(または最も最近は)大うつ病エピソードにある。
B.以前に少なくとも1回、躁病エピソードまたは混合性エピソードが存在した。
C.基準AとBの気分のエピソードが分裂感情障害ではうまく説明されないし、精神分裂病、分裂病様障害、妄想性障害または特定不能の精神病性障害に重畳していない。
▲特定せよ(現在の、または最も新しいエピソードについて):
重症度/精神病性/寛解の特定用語
慢性
緊張病性の特徴を伴うもの
メランコリー型の特徴を伴うもの
非定型の特徴を伴うもの
産後の発症
▲特定せよ:
縦断的経過の特定用語(エピソードの間欠期に回復を伴うものと伴わないもの)
季節型(大うつ病エピソードの病型のみに適用される)
急速交代型
◆[296.7]双極I型障害、最も新しいエピソードが特定不能
Bipolar I Disorder, Most Recent Episode Unspecified
A.期間を除けば、現在(または最も最近)、躁病、軽躁病、混合性、または、大うつ病エピソードの基準を満たす。
B.以前に少なくとも1回、躁病エピソードまたは混合性エピソードが存在した。
C.気分の症状は、臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
D.基準AとBの気分のエピソードは、分裂感情障害ではうまく説明されないし、精神分裂病、分裂病様障害、妄想性障害または特定不能の精神病性障害とは重畳していない。
E.基準AとBの気分の症状は、物質(例:乱用麻薬、投薬、または、他の治療)や、一般身体疾患(例:甲状腺機能亢進症)の直接的な生理学的作用によるものではない。
▲特定せよ:
縦断的経過の特定用語(エピソードの間欠期に回復を伴うものと伴わないもの)
季節型(大うつ病エピソードの病型のみに適用される)
急速交代型
◆記録手順
双極I型障害の診断コード番号は、以下のように選択される:
1. 最初の3桁は296。
2.単一の躁病エピソードの場合は第4位数字は0。反復性のエピソードについては、現在または最も新しいエピソードが軽躁病エピソードまたは躁病エピソードなら4、混合性エピソードなら6、大うつ病エピソードなら5、現在または最も新しいエピソードが特定不能なら7。
3.第5位数字は以下のことを示す(双極I型障害、最も新しいエピソードが軽躁病、および双極I型障害、最も新しいエピソードが特定不能を除く)。1軽症、2中等症、3重症・精神病性の特徴を伴わないもの、4重症・精神病性の特徴を伴うもの、5部分寛解、6完全寛解、0特定不能。双極I型障害の他の特定用語についてはコード番号がつけられない。双極I型障害、最も新しいエピソードが軽躁病の場合、第5位数字は常に0となる。双極I型障害、最も新しいエピソードが特定不能の場合、第5位数字なし。
診断名を記録するとき、各用語は以下の順番に列記すべきである:双極I型障害、第4位数字のコード番号がつけられる特定用語(例えば、最も新しいエピソードが躁病)、第5位数字のコード番号がつけられる特定用語(例えば、軽症、重症・精神病性の特徴を伴うもの、部分寛解)、最も新しいエピソードに適用される特定用語(コード番号を持たないもの)をあるだけ(例えば、メランコリー型の特徴を伴うもの、産後の発症)、エピソードの経過に適用される特定用語(コード番号を持たないもの)をあるだけ(例えば、急速交代型);例:296.54双極I型障害、最も新しいエピソードがうつ病、重症、精神病性の特徴を伴うもの、メランコリー型の特徴を伴うもの、急速交代型。
双極I型障害の1回だけのエピソードが混合性エピソードの場合、診断は296.0x
双極I型障害、単一躁病エピソード、混合性と表示されることに注意せよ。
◆[296.89]双極II型障害(軽躁病エピソードを伴う反復性大うつ病エピソード)
Bipolar II Disorder (Recurrent MajorDepressiveEpisodesWith Hypomanic
Episodes)
A.1回またはそれ以上の大うつ病エピソードの存在(または既往歴)。
B. 少なくとも1回の軽躁病エピソードの存在。
C.躁病エピソードまたは混合性エピソードが存在したことがない。
D.基準AとBの気分症状は分裂感情障害ではうまく説明されないし、精神分裂病、分裂病様障害、妄想性障害、または特定不能の精神病性障害に重畳するものではない。
E.その症状は臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
▲現在または最も新しいエピソードを特定せよ:
軽躁病:現在(または最も最近は)軽躁病エピソードにある場合
うつ病:現在(または最も最近は)大うつ病エピソードにある場合
▲特定せよ(現在または最も新しい大うつ病エピソードについて、それが気分エピソードの最も新しい病型である場合に限り):
重症度/精神病性/寛解の特定用語
慢性
緊張病性の特徴を伴うもの
メランコリー型の特徴を伴うもの
非定型の特徴を伴うもの
産後の発症
▲特定せよ:
縦断的経過の特定用語(エピソードの間欠期に回復を伴うものと伴わないもの)
季節型(大うつ病エピソードの病型のみに適用される)
急速交代型
◆[301.13]気分循環性障害
Cyclothymic Disorder
A.少なくとも2年間にわたり、軽躁病症状を伴う多数の期間と、抑うつ症状を伴うが大うつ病エピソードの基準は満たさない多数の期間の存在。
*注:小児期および青年期においては、期間は少なくとも1年間でなければならない。
B.上記の2年(小児や青年の場合は1年)の期間中、1度に2か月を越える期間、基準Aの症状がなかったことがない。
C.この障害の最初の2年間に、大うつ病エピソード、躁病エピソード、または混合性エピソードが存在したことはない。
*注:気分循環性障害の最初の2年(小児または青年の場合は1年)の後で、躁病または混合性エピソードが重畳すること(この場合、双極I型障害と気分循環性障害の両方の診断が下される)、または大うつ病エピソードが重畳すること(この場合、双極II型障害と気分循環性障害の両方の診断が下される)がある。
D.基準Aの症状は分裂感情障害ではうまく説明されないし、精神分裂病、分裂病様障害、妄想性障害または特定不能の精神病性障害には重畳しない。
E.症状は物質(例:乱用麻薬、投薬)または一般身体疾患(例えば、甲状腺機能亢進症)の直接的な生理学的作用によるものではない。
F.症状は臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
◆[296.80]特定不能の双極性障害
Bipolar Disorder Not Otherwise Specified
特定不能の双極性障害のカテゴリーには、双極性の特徴をもつ疾患で、どの特定の双極性障害の基準も満たさないものが含まれる。例をあげると、
1.躁病症状とうつ病症状との間の、非常に急速な交代(数日)で、躁病エピソードや大うつ病エピソードの最小持続期間の基準を満たさないもの。
2.軽躁病エピソードの反復で、エピソード間にうつ病症状を伴わないもの。
3.妄想性障害、残遺型の精神分裂病、または特定不能の精神病性障害に重畳する躁病または混合性エピソード。
4.双極性障害は存在するが、それが原発性か、一般身体疾患によるものか、物質に起因するものか、臨床家が決めることができなかった場合。
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